富士通がAdvent Calendarに参加することになった理由
これは、
FUJITSU Advent Calendar2日目の記事です (はてブコメント付いて気が付きましたので追記しました。ありがとうございます)
急遽12/1の夕方に決まって始まったばかりで、どんな経緯だったかと少し 技術的内容じゃないって突っ込まれそうですが、大目に見てもらえることを期待して・・・
あと、これ書いて置かないと、社内からも何してんの?って内部から刺されるのでご理解をw
Qiitaのadventじゃなくて、adventarで良かったんじゃないかとも思いつつ
さて、始まって2日目ですが、すでに一日目がツッコミを食らっていたりしますね
富士通にアドベントカレンダー知ってる人なんていたんだな / “Fujitsu Advent Calendar 2016 - Qiita” https://t.co/z154mlNTZ3
— よしなに (@hiragram) 2016年12月2日
と思ったらQiitaの使い方は全然分かってないっぽい Advent Calendarに初参加する on @Qiita https://t.co/9rf0c4QDit
— よしなに (@hiragram) 2016年12月2日
まぁ富士通の認識なんて世の中からすればそんなもんですよね。否定はしません。
富士通社内でもAdvent calendarは認識されています。 2015年から社内でカレンダーはやっていましたが、1枚のカレンダーを埋めるのが精一杯だったような気もします
引き続き、今年もカレンダーを分野に分けてやってますというメール等が流れていました。 が、今年は閑散としていて1人も人がいないような状態なものもあり・・・。
元々は、ソフト系エンジニア(not SE部門)発の取り組みなので、活動の認識が狭いのも1つの要因かもしれません。
まぁそんなカレンダーですが、二フティさんを始め他社はやってるよーなんて話は上がっていましたが、
結局のところ社内で何書くの?って感じだったわけです。
技術の話を書くとして、それは製品開発で得た知識なのか、趣味で調べたものなのか。
特に後者であるならば、なぜわざわざ社内に書かなきゃいかんのか。
そんなことを思っていた僕は、以下のようなメールを投げました。
たかはしです 社外の富士通advent calendarだったら書いてもいいかなーと思うけど 社内のadvent calendarだったら別になーって思うのは僕だけですかね
そしたら、外部に書くには事務手続きがうんぬんという話が出て、 やれ、該非判定だの社外公開手続きだのって話になってしまいました。 それらがめんどくさいから、社内でやるんだと。
そうじゃないと思うんだよなーと思いながら、ちょっと若いのと社外で活動する楽しさって何かねーって会話をしてたんですが、
身内じゃない知らない人に認められるのが嬉しい OSSの場合人に使ってもらえることが嬉しい 技術的に社外の方がレベルが高くておもしろい
こんなことを言われてハッとしました。
僕自身は、まぁ好き勝手にやっているのでほぼ無自覚無意識だったのですが(いいのかそれ)、
改めて文字でもらうとそうだよなーと思いました。
OSSやコミュニティじゃないですが、情報は発信するところに集まると僕は思っていて 情報クレクレくんが多いと発信してるほうはつまらないと思います。
社外に記事を書いたり発表したりすると、情報が繋がったり、人脈が増えたりして 違う世界が見えて、人としても、エンジニアとしての技術の幅も増えたりすると思っています。
しかし、社内で発信する立場を取ると、こう回らない現状があります。 社内での経験や認知度が増すと、
・言ったからには責任を取れ
・言ったんだからお前がやれ
みたいな悲しいことになってしまっています。
個別にメールが来て、心痛くなるなんてことはザラです。
これは悲しいと同時に、実は社内でカレンダーやるほうが敷居が高いのではないか?という仮説が生まれました。
失礼ながらQiita等で記事を書いたとして社内よりは匿名性が高い。いきなり刺される心配もないと思いました。
そんな議論や批判が飛び交う中、突然「QiitaやAdvent Calendarってソーシャルメディアなんじゃないの?」っていう 解釈が飛んできました。
さて、富士通はいわゆる大企業。最近いろいろ話題になった大きな会社もあったので、「あ〜またダメな布石か」と 思いながら、添付されたURLを開きました。
そして、飛び込んできた1行目に驚愕しました。
ソーシャルメディアを利用する場合のルールとマナー 近年、ソーシャルメディアに新しい機能が次々と組み込まれ、その利用者が拡大しています。ソーシャルメディアは、複数の利用者間でのコミュニケーションに非常に有効であり、富士通グループとしても積極的に取り組むべき領域です。
( ゚д゚) ・・・ (つд⊂)ゴシゴシ (;゚д゚)?!
もう何かのギャグかとw
もちろん、このページには利用する上での注意等が書かれていました。
がしかし、これはあくまでガイドライン。最終的にこれを問題ないというのは誰なのか。これが一番の重要ポイントでした。
社内教育を担当する部門は、結局は個人判断ですって言うので話になりません。あと一歩なのに。
「俺が責任取るからどんどんやれ」みたいなカッコイイ人は居ないのかなぁなんて会話をしていました。
今年は無理かなぁ、このあたりを議題に来年なのかなぁと議論していた人たちは意気消沈しかかかったところに、
○○の○○です。(いわゆる執行役員) ソフトエンジニアが社外発信するとっても良い機会なので、 僕は大賛成です。社内SNSガイドライン的にも問題ないよう に思います。ぜひ、今年からやりましょうよ。
突然のカッコイイ人登場
そこからの社内の行動は早かった。。 僕はかっこいい人登場のときには打ち合わせに出ていたのですが、 やりましょうから2時間以内で、カレンダー作って始まっていました。
最近バズってた「SIerにSlackを導入した」ブログがありましたが、 内圧が上がってしまっていのではないかという実情を見た気がしました。
小野和俊のブログ:SlackをSIerに導入した話。そしてSIerの未来
現在の富士通グループでは、社内規定によりSlackの単体導入はNGとなっていますが、 今回のような話をきっかけに、世の中のスタンダードをどんどん取り入れていきたいと思います。
それが、自分たちの体験こそが知見ノウハウであり、お客様のビジネスをよりよくするための糧になると私は考えています。(個人の見解です)