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キャッシュコヒーレンシとジョブマッチング

こんばんは、tnaotoです。

前回のブログの反響がすごくて驚いています。

ビビって消そうかなーと思っていましたが、今のところ怒られてないので大丈夫だと思っています。

例のブログで”キャッシュコヒーレンシ”の話で、社内で何人かの方から情報を得て、いろいろ考える面があったので筆を取ってみました。

キャッシュコヒーレンシとは

キャッシュコヒーレンシ - Wikipedia

簡単に言えば、マルチCPUの時のメモリとCPUキャッシュを一貫性を保つかみたいな話だと思います(専門じゃないので見ただけの話)

昨今では、マルチコア、マルチソケットのサーバ環境は手に入りやすいですが、

5、10年前くらい前だと2ソケットくらいはありましたが、4ソケット以上になると

大型サーバ(Solaris,IA64など)やメインフレームのような汎用機の世界でなければ、そこまで一般的ではなかったように思います。

富士通とキャッシュコヒーレンシ

ちょっとググッてみたところ、特許公開情報がヒットしました。

astamuse.com

確かに富士通では、研究開発が近年でも行われているようです。

例の彼はこれを見て、富士通への就職を決めたのであれば、残念なことです。

この出願者に会って話をする機会は無かったのかなと思います。

出願者でググれば、研究所の人だと分かる人が含まれています。学会やメアド直接アタックして欲しかったなーと思います。

研究所は、一本釣り入社が多いので、そのまま大学院での研究を発展していけたかもしれません。

ジョブマッチング

ここからは推測です。

おそらく、富士通としか書いてないから、富士通でソフト開発を目指せばたどり着けると思ってしまったのでしょう。

10年以上前に就職活動していた自分を全く同じ状況だなーと思っています。

そして、ジョブマッチング時にいくつかの選択ミスがあり、人事も本人もそれに気がつけなかったことがいろんな大失敗の原因でしょう。

ここから先に書いている内容は、私が選考を受けた10年前のものですので、現在は異なるかもしれません。

富士通への就職の道は、富士通への就活エントリを経験された方なら大まかに理解されていると思いますが、

応募の時点で、大きく3つの道(営業、SE、開発)が決まります。

選考途中で、強い要望と情熱で人事を説得しないかぎり、変更出来ないと思います。

自由応募でも学校推薦応募でもここは同じだっと思います。

そして、選考が終わり内定となった段階で、開発の中で希望する分野を選択します

この時、ソフト開発職か、ハード開発職に分かれます。

おそらく、彼はここでソフト開発職を選択したと思います。

  • 私の体験談で入社後に気がついたことですが、ハード開発職を選んでもそのハードに乗せるソフトの開発は、ハード開発職でした。
  • つまり、メモリキャッシュのようなハードべったりな部分であれば、ハード開発(特にサーバ系)を選択しなければいけないと思われます。
  • ちょっとググッて見ると、SPARC64 VIIIfxあたりの話が出てくるので、スパコン「京」をやっている部隊を目指すのが良かったのかもしれません。

しかし、ソフト開発の現場で、現在キャッシュコヒーレンシを扱うようなものはなく、一番関われそうなものとして汎用機部隊への配属(出向)となってしまったのではないでしょうか。

メインフレームの中の高度な実装技術

メインフレームCOBOLというイメージは、世間では普通のことでしょう。

しかし、よくよく考えると、実は異なる側面があります。

メインフレームの上のアプリケーションは確かにCOBOLで書かれます。

しかし、メインフレーム自体はアセンブラ機械語のようなもので書かれていると聞きます。

メインフレームの技術者は、16進数で流れる機械語を眺めるだけで処理がわかり、バグを見つけると聞きます。ある意味今では失われつつある職人技です。

メインフレームはいくつものCPUは周辺機能を持ち、昨今一般的になった仮想マシンVM)という概念も、メインフレーム上でのマルチテナントが発祥だったりします。

メインフレームは高価な機器であり、買うより借りる世界でした。そのためCPUを共有し多くの利用者で資源を共有していました。

このメインフレームの上で培われた技術の1つに「キャッシュコヒーレンシ」があります。

富士通メインフレームの上の「キャッシュコヒーレンシ」は、教科書にはないかなり攻めた実装だったとオープン系にこの機能を10年以上前に移植したご飯友達の先輩が言っていました。

つまり、

とどめに「君はオープンプラットフォームでの開発には多少覚えがあるらしいけど、メインフレームではそんなものは役に立たないから。」なんて台詞が飛んできた。

このセリフがちゃんと説明したものであれば、彼の配属は正しかったのではないかと思うわけです。

彼は、この情報が溢れる世界には出てこない高度な実装技術を目にすることが出来るかもしれない機会を失ってしまったということです。

確かにメインフレームの実装はすでに枯れていて、システム側を見ることは稀でしょう。

そのため、SIの手伝いをさせられてしまった可能性は充分にあります。

特に基幹系のコア部分を経験の無いものが実装改変するなんていうのは、誰が考えても怖すぎて無理です。

突然、銀行の残高が0になったら社会問題に発展します。そんな問題の責任を被るのは会社です。

転職を決めるきっかけ

とまぁ、会社を擁護するような発言になってしまいましたが、上司の対応はまぁダメでしょうね。

すでに、役員レベルで把握されている事案らしいので、この上司は呼び出しを食らっていることでしょう。

日本の場合、転職するってのは、新しいことをしたいというよりかは、人間関係に悩んで辞めるほうが多いと思うので、今回転職してしまったのは、彼にとってはいいことでしょう。

前の上司が見たら凹むと思いますが、僕が転職しようと思ったきっかけもそんなとこも含まれます。

しかし、会社としては実務をしていない彼に1年間、給与と教育をしてきたわけですから大きな損失です。

今回の件が明るみに出たことで、動いている人がきっといると思うので、次にこんなことが起こらないことを祈るばかりです。

相談相手

富士通社内に居て悩んでいる方、富士通に入社したいけどこんな話を聞くとちょっとって人がいたら、僕でよければお話を聞いたり相談に乗れる範囲で対応します。密告でも構いません(笑)

社内検索で僕を見つけて、メールでもメッセージでも送ってみてください。